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野本真由美スキンケアクリニック 野本 真由先生

1998年信州大学医学部を卒業後、新潟大学医学部付属病院皮膚科に勤務。2006年に退職後、美容皮膚科を学ぶため渡米し、翌2007年、新潟市に野本真由美スキンケアクリニックを開院。2018年には野本真由美クリニック銀座を開院し、2021年現在、野本真由美スキンケアクリニック総院長、野本真由美クリニック銀座院長を務める。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会認定専門医、日本東洋医学会認定漢方専門医、薬学博士。Dr.ゼイン・オバジが日本で認める教育ドクターで、美容漢方の第一人者。

ビタミンA

レチノール(ピュアレチノール)

はたらき(効果・効能)

レチノール(ピュアレチノール)はビタミンAの1つです。ビタミンAには表皮の角質層のターンオーバーを促進する効果があります。また、真皮におけるコラーゲンやヒアルロン酸の産生を促して肌をふっくらとさせることで、しわの改善効果が期待できます。真皮においては血管を増やすはたらきもあり、老化による肌のくすみの改善にもつながります。

反応

赤み、皮むけ、かゆみ、乾燥、ひりひり感などのA反応が起こります。

パルミチン酸レチノール

はたらき(効果・効能)

パルミチン酸レチノールは、レチノールにパルミチン酸という飽和脂肪酸を結合させることで、不安定な性質を持つレチノールを安定化させたものを指します。高い安定性があるため化粧品に配合しやすい成分です。しわやしみに大きな改善効果は期待できないものの、パルミチン酸レチノールは紫外線に当たったときにクッションのような役割をしてくれるため、肌に塗ることで紫外線によるダメージを軽減できる作用があります。

反応

外用による刺激はほぼ感じません。

野本真由美スキンケアクリニック野本 真由先生

『ビタミンAはどんな効果を肌にもたらす? ――種類やデメリット、使用上の注意点』

トレチノイン

はたらき(効果・効能)

トレチノイン(レチノイン酸)はトレチノインを直接外用する方法と、レチノールから酵素反応によりトレチノインに変換されて作用する方法があります。レチノールの100倍以上の生理活性を持ち、非常に強い薬効を示すことから、にきび(ざ瘡)やしみといった皮膚の病気の治療薬として主に使われています。なお、購入するには医師の処方が必要です。

反応

赤み、皮むけ、かゆみ、乾燥、ひりひり感などのA反応が起こります。また、紫外線を浴びることでかえってしみが濃くなることがあるため、日中に使用する場合には日焼け止めクリームを塗るなど、紫外線対策をすることが大切です。

ビタミンC

はたらき(効果・効能)

ビタミンCは皮膚や骨、腱などの結合組織を構成するコラーゲンを生成するために必要不可欠なビタミンです。ビタミンCには、メラニン色素の生成を抑えてしみや日焼けを防いだり、すでにできてしまったメラニン色素を薄くしたりする効果が期待できます。また、コラーゲンを生成することで肌に弾力を与える、肌の老化の原因となる活性酸素を防ぐ(抗酸化作用)、肌のターンオーバーを促進してくすみを改善するなどの効果もあります。

反応

過剰摂取による副作用に重篤なものはありません

ビタミンE

はたらき(効果・効能)

ビタミンEとは4種類のトコフェロールと4種類のトコトリエノールの化合物を総称したものを指し、強い抗酸化作用を保つことで肌の老化を防ぐことが特徴です。トコフェロールには血行促進作用があり、肌のくすみを改善する効果が期待できます。また、肌のターンオーバーも促されることでメラニン色素が排出され、しみやそばかすを抑制する効果もあります。

反応

過剰摂取による副作用はありませんが、サプリメントの過剰摂取によって血が止まりにくくなるなどの症状が出るといわれています。

ペプチド

はたらき(効果・効能)

ペプチドはいくつかのアミノ酸が結合したもののことです。アミノ酸が50個以上結合するとタンパク質となります。肌にハリや弾力を与える効果が期待できます。

反応

特になし

ハイドロキノン

はたらき(効果・効能)

ハイドロキノンはメラニン色素を合成するチロシナーゼという酵素のはたらきを抑制することでしみを防ぎます。また、メラニン色素に対する還元作用を持ち、しみを薄くする効果も期待できます。なお、効果が期待できるのは、肝斑(かんぱん)や雀卵斑(じゃくらんはん)、炎症後色素沈着、老人性色素斑などの皮膚の浅い部分(表皮)にできたしみです。

反応

赤みやかぶれが出ることがあります。メラニンの量が減るため、紫外線対策が必要です。

ZCORE™

はたらき(効果・効能)

ZCORE™、“バイオミティックテトラペプピド”と“スイートイエロークローバー”による、ゼオスキンヘルスシリーズ独自の複合成分です。皮膚の表皮と真皮の間にあるDEJ(真皮表皮接合部)の歪みを防ぐことで、皮膚のたるみやしわを改善する効果が期待できます。

反応

外用による刺激はほぼ感じません。

サリチル酸

はたらき(効果・効能)

サリチル酸は、肌の角質を柔らかくし、加齢などでたまってしまった古い角質を取り除く作用を持つ成分です。日焼けによるしみ、にきび、小じわの改善を目的として行うケミカルピーリングでも用いられます。

反応

人によっては赤み、乾燥、ひりひり感が起こります

グリコール酸

はたらき(効果・効能)

グリコール酸とは、α(アルファ)ヒドロキシ酸の一種です。ケミカルピーリングに使用され、肌の角質を柔らかくして加齢などでたまってしまった古い角質をはがれやすくし、表皮のターンオーバーを正常にするはたらきがあります。

反応

医療機関で治療に用いる濃度(濃度30%、pH2以下)では、紅斑や浮腫、ひりひり感などが生じることがありますが、自宅で使用できる濃度では反応は起こりません。

ゼオスキンヘルスシリーズはネットで不特定多数への販売を行っておりません。
ご購入の際はクリニックにてカウンセリングが必要です。
また、製品に関わる質問は、購入先であるクリニックへご相談いただくようお願いいたします。